耳鼻咽頭科 難聴(中耳炎)

Dr. Masayori Masuya

桝谷 将偉(ますや まさより)医師

勤務病院桂林耳鼻咽喉科・中耳サージクリニック 院長

道内唯一の局所麻酔下耳鏡下
耳内耳科手術施術者

日帰り手術で聴力を取り戻す

 難聴といっても多種多様。慢性中耳炎や外耳狭窄症、耳小骨奇形などが原因のケースも少なくないため、加齢による老人性難聴だと自己判断するのは早計だ。これらの疾患に起因する難聴であれば手術で聴力を取り戻せる可能性が高い。道内で唯一、局所麻酔下に耳鏡下耳内耳科手術をおこなっているのが桝谷将偉院長だ。

(撮影日 2018年6月11日)

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難症例にも対応 日帰り手術で難聴の完治を目指す


 高齢になるとどうしても耳の聞こえが悪くなる。耳鳴りも同様だが、加齢によるものと自己判断し、我慢してしまう人は少なくない。それに警鐘を鳴らしているのが桝谷将偉院長だ。「聴力の低下や耳鳴り、耳漏、めまい、顔面神経麻痺といった症状は、その裏側には慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎、外耳道狭窄症、耳小骨奇形、滲出性中耳炎といった難聴を引き起こす疾患が潜んでいることもあります。これらの疾患に起因する難聴は年齢問わず手術で治る可能性が高い」と話す。

日帰り手術で身体・経済的負担を軽減

一般的に前述の疾患が原因である難聴の場合、適応となる手術は鼓膜・鼓室形成術と呼ばれる術式だが、身体に負担がかかる全身麻酔が必要となる。しかも術後1~3週間程度の入院を余儀なくされることから二の足を踏む人が多いのが現状だ。その点、桝谷院長がおこなう耳鏡下耳内耳科手術は日帰りが可能な方法だ。わずか数時間で聴力を取り戻すことができる。


メリットは他にもある。従来の手術では耳の裏側を4センチほど切開する必要があるのに対し、この手術は顕微鏡下のもと耳鏡と呼ばれる特殊器具を使用するため、耳の深部を6−7ミリほど切開するのみ。手術時間も従来の半分の30分から2時間程度に短縮している。ただし、術野が狭くなるため、医師に求められる技術は当然高くなる。桝谷院長は、耳鏡下耳内耳科手術を開発した耳科手術医「仙台・中耳サージセンター」の湯浅涼医師に師事し、技術を習得。道内でただ一人の耳鏡下内耳科手術の使い手として、これまでに400例以上(2021年7月現在)を経験してきた。 また、局所麻酔を使用するため、術中に聞こえの変化を確認できることも大きなポイントだ。 「全身麻酔下では術中に患者に聞こえの確認をできないため、術後の状態が思わしくなければ再手術が必要です。しかし、局所麻酔下ではその場で患者に聞こえの確認をしながら、さまざまなアプローチを試みることができる。つまり、よりよい治療を選択できます」と桝谷院長。複数疾患を抱える高齢者も手術を受けることができる。手術費用は保険が適用となり、さらに高額療養費制度を申請すれば、75歳以上で1万5000円ほどだ。

(更新日 2022年2月1日 )

ドクターの略歴、活動内容

桝谷 将偉(ますや まさより) /1982年生

プロフィール
2006年
旭川医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得
同年
名寄市立総合病院 初期臨床研修医
2008~
2010年
脳神経外科医として脳卒中治療・頭蓋内手術に従事 :網走脳神経外科・リハビリテーション病院、名寄市立総合病院
2010年
北海道大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学入局
2011年
函館中央病院 耳鼻咽喉科 医員
同年
函館中央病院 耳鼻咽喉科 医長
2012年
北海道大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 聴覚外来担当
2015年
仙台・中耳サージセンター:局所麻酔科耳鏡下耳内耳科手術習得のため国内留学 (兼任)・東北大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 中耳・耳管・聴神経腫瘍外来 ・福島県公立相馬総合病院 耳鼻咽喉科
2016年
桂林耳鼻咽喉科・中耳サージクリニック 院長
資格
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医

桂林耳鼻咽喉科・中耳サージクリニック

〒004-0052
札幌市厚別区厚別中央2条5丁目
DUO2 4階

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