進化する歯周病治療
日本人の5人に4人が歯周病を患っていると言われている。同院の歯周病治療は原因である菌を特定し、従来の歯垢や歯石の除去に加え、薬なども併用してその菌を退治するもの。科学的な根拠に基づいた治療法だ。ガスクロマトグラフ検査、唾液検査、口腔内写真撮影、歯周精密検査、位相差顕微鏡検査、レントゲン撮影、血糖値測定などを実施し、3回~7回の短期間で集中して施術する。「口の中には300種類ほどの細菌が常在し、位相差顕微鏡検査をすることによって、今はどういう状態なのかはもちろん、これからどうなるのかも予測できます。そして細菌の種類と量を計測してから治療方針を選択します」と川端院長は説明する。
口の中に存在する歯周病菌は個々によってそれぞれ異なる。まずは歯周病菌を特定し、それに応じた除去薬剤を選択し、服用する。
また、全身に歯周病菌が入り込んでしまっている場合は抗生剤を使用する。その後、歯石やバイオフィルムを殺菌水で徹底的に除去する。家庭でのケアと2~3カ月ごとの予防メンテナンスで良好な状態を維持できる。
インプラント、矯正治療で歯周病を予防
せっかく歯周病治療をしても歯列が悪ければ、ブラッシングが上手にできなければ再び歯周病になりかねない。
将来にわたって健康で噛める状態を持続するためには、インプラントや矯正が有効だと川端院長は言う。
川端院長のインプラント治療はデジタル治療が持ち味。口腔内を歯科用CTで撮影し、マイクロスコープを使って細部まで診査。コンピューターガイデッドサージェリーで手術し、型取りには口腔内スキャナーを使う。診査、診断、手術、型取りまでインプラントにかかわるすべてをデジタルで進めることができる。
また、矯正治療では、ブラケットという金属装置やワイヤーを使用しない「マウスピース矯正」を2011年から実施。マウスピース矯正は周囲に気づかれることなく治療が行えることに加え、痛みの軽減や清潔度も保つことができる。