歯科 歯周病

Dr.Kazuhiro Kawabata

川端 一裕(かわばた かずひろ)医師

勤務病院医療法人 ハートフル会すまいる歯科 札幌駅前ぺリオ・インプラントオフィス 院長

根本的歯周病治療プログラムを施術

独自の歯周病治療を確立

 口の中にはさまざまな細菌が潜んでいる。この菌が歯を支える歯茎や骨などの歯周組織を破壊することで歯周病は発生する。日々の歯磨きや定期的な歯石除去が予防になるが、歯や歯茎(歯肉溝)の境目の清掃を完全に行うのは難しい。歯や歯茎の境目に歯垢が蓄積され、歯肉周辺は炎症を起こす。放置していると歯肉溝はどんどん深くなり、歯を支える土台となる歯槽が溶けていく。歯がグラつくようになり、最終的には歯を失ってしまう仕組みだ。歯周病が進行した場合は、歯肉の腫れや出血などの症状が出るが、初期段階では痛みなどの自覚症状がなく、知らず知らずのうちに進行していく。
 歯石除去をはじめとする保険治療での歯周病治療に限界がある中、同院では独自の「根本的歯周治療プログラム」をおこなっている。複数の歯周病治療の長所を組み合わせた治療法であり、薬で細菌を徹底的に除去し、口腔内環境をリセットするもの。これまでに数多くの歯周病患者を救ってきた。

(撮影日 2022年2月16日)

進化する歯周病治療

 日本人の5人に4人が歯周病を患っていると言われている。同院の歯周病治療は原因である菌を特定し、従来の歯垢や歯石の除去に加え、薬なども併用してその菌を退治するもの。科学的な根拠に基づいた治療法だ。ガスクロマトグラフ検査、唾液検査、口腔内写真撮影、歯周精密検査、位相差顕微鏡検査、レントゲン撮影、血糖値測定などを実施し、3回~7回の短期間で集中して施術する。「口の中には300種類ほどの細菌が常在し、位相差顕微鏡検査をすることによって、今はどういう状態なのかはもちろん、これからどうなるのかも予測できます。そして細菌の種類と量を計測してから治療方針を選択します」と川端院長は説明する。
 口の中に存在する歯周病菌は個々によってそれぞれ異なる。まずは歯周病菌を特定し、それに応じた除去薬剤を選択し、服用する。
 また、全身に歯周病菌が入り込んでしまっている場合は抗生剤を使用する。その後、歯石やバイオフィルムを殺菌水で徹底的に除去する。家庭でのケアと2~3カ月ごとの予防メンテナンスで良好な状態を維持できる。

インプラント、矯正治療で歯周病を予防

せっかく歯周病治療をしても歯列が悪ければ、ブラッシングが上手にできなければ再び歯周病になりかねない。
将来にわたって健康で噛める状態を持続するためには、インプラントや矯正が有効だと川端院長は言う。
川端院長のインプラント治療はデジタル治療が持ち味。口腔内を歯科用CTで撮影し、マイクロスコープを使って細部まで診査。コンピューターガイデッドサージェリーで手術し、型取りには口腔内スキャナーを使う。診査、診断、手術、型取りまでインプラントにかかわるすべてをデジタルで進めることができる。
また、矯正治療では、ブラケットという金属装置やワイヤーを使用しない「マウスピース矯正」を2011年から実施。マウスピース矯正は周囲に気づかれることなく治療が行えることに加え、痛みの軽減や清潔度も保つことができる。

(更新日 2022年2月1日 )

ドクターの略歴、活動内容

川端 一裕(かわばた かずひろ) /1976年生

プロフィール
2003年
北海道大学歯学部卒業
2003年
医療法人仁友会 日之出歯科真駒内診療所勤務
2006年
医療法人社団千仁会 ちだ歯科クリニック勤務
2009年
医療法人社団千仁会 シーズデンタルクリニック院長
2011年
医療法人社団千仁会 インプラントオフィス大通院長
2018年
医療法人ハートフル会 すまいる歯科
札幌駅前ぺリオ・インプラントオフィス 院長

医療法人 ハートフル会すまいる歯科 札幌駅前ぺリオ・インプラントオフィス

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