けいはんな動物病院

腹腔鏡避妊手術laparoscopic

避妊手術について

避妊手術とは、子宮や卵巣を摘出する手術のことです。犬や猫は若いうちに避妊手術をおこなうことが推奨されています。
その目的には以下のようなものがあります。

  1. 計画性のない繁殖を避ける
  2. 発情による出血や体調不良などの煩わしさをなくす
  3. 雌特有の疾患を予防する
    • 子宮蓄膿症:子宮に膿が溜まる病気です。ほとんどの場合緊急手術が必要となります。
    • 乳腺腫瘍:早期に手術することで高い予防効果があります。

○手術による効果

犬:2回目の発情までの手術で約90%予防
猫:12ヶ月齢までの手術で約85%予防 *子宮蓄膿症は中高齢の犬で多く、命にかかわることもある病気です。
*猫の乳腺腫瘍は9割が悪性といわれており、リンパ節や肺に転移してしまうことも多いです。

当院での避妊手術の流れ

  • 当日の朝は絶食が必要となります。食餌は前日24時まで、絶水は必要ありません。
  • 3kg未満の犬では低血糖予防のため当日の朝7時以降に処方食を与えて頂く場合があります
  • 予約制になります。獣医師のご指名は承れませんのでご了承お願いいたします。
  • 事前に動物病院処方薬でのノミダニ予防、ワクチン接種をお願いいたします。
  • 手術当日の9時〜9時20分に来院してください。診察予約ではありません、順番でお待ちください。
  • 基本的には日帰りでの処置となります。 ※ 麻酔覚醒後の状態によっては1泊2日の入院になる可能性があります。その際は1泊分の費用が発生いたします。
  • 退院は手術当日の19時〜20時までに来院してください。 ※ けいはんな動物病院で入院となった場合は、翌日9時30分〜11時30分もしくは17時〜19時30分のお迎えになります。

避妊手術には2種類の方法があります。

<開腹手術>

従来から行われている一般的な手術の方法です。
超音波メスもしくはシーリング装置を使用します。

<腹腔鏡手術>

当院では、傷口が小さく痛みも少ない、腹腔鏡手術をお勧めしています。
腹腔鏡手術は小さな傷口から内視鏡カメラを通して、お腹の中をのぞきながら超音波メスもしくはシーリング装置を用いて行う手術です。
場合によっては腹腔鏡手術が困難な場合があります(肥満、高齢など)
手術中に獣医師の判断で開腹手術に切り替える場合がありますのであらかじめご了承ください。

退院後について

  • 手術後3〜5日目に一度ご来院ください。傷口の確認を致します。
  • 手術後10~14日で抜糸になります。

費用について

術前検査と合わせて6〜12万円(税別)ほどになります。
※ 手術方法により料金は異なります 手術内容の変更や患者様の年齢や状態により別途費用が必要になることもあります。
費用の詳しい内容はお問合せください。

TEL:0744-95-0007

リスク

広く行われている手術ですが、以下のような後遺症・合併症の可能性があります。

  1. 体重の増加傾向
    適切なフードを選び、適切な量に調整してあげましょう。
  2. 手術にともなう全身麻酔のリスク 短頭種、若齢動物、高齢動物では特に注意が必要です。
  3. その他、まれに起こる可能性のある合併症
    頻回尿・尿失禁、性ホルモン不足による皮膚病(毛のつやの減少や脱毛)

当院では開院より多くの避妊手術を行なっており、その多くが腹腔鏡避妊手術となっています。
手術のためにお腹を大きく開けることに抵抗がある飼い主様や手術後の回復が早いことなど
腹腔鏡避妊手術を当院ではお勧めしていますので、
避妊手術に関するご相談やご予約はお気軽に当院までご連絡ください。

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