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森林火災の消火におけるサーマルドローンとヘリコプターの連携運用方法

レーザー距離計と赤外線カメラを装備した消防用ドローンが、消防隊員による火災の発見、封じ込め、迅速な消火にどのように役立てているかをご紹介

「ドローンとヘリコプターは相容れない」。このようなメッセージを何度も耳にしてきたことがあるかもしれません。これは、根拠のない主張ではありません。見栄えの良い写真や動画を撮ろうと、燃え盛る火災現場近くで無思慮にドローンを飛ばすような人がいれば、航空消防隊員の命に危険が及んだり、森林火災の消火活動の妨げになったりする恐れがあります。

2020年6月、米ネバダ州ポーヴィルで発生した森林火災の消火活動中、公共安全当局は現場空域を2機の正体不明のドローンが飛行しているという報告を受け、航空活動を停止せざるを得ない事態に追い込まれました。このような事件は珍しいものではありません。近年、航空消防活動中に民間のドローンが現場空域を飛行する事件が何度も発生しています。こうした状況を鑑み、米国の原野火災担当局と連邦航空局 (FAA) は、ドローン愛好家に対し、自然災害の現場近くでの飛行自粛を求める一般市民を対象にした特別なキャンペーンを展開しています。

主な問題は、ドローンが森林火災の現場に入ることではなく、無許可の民間ドローンによって消防ヘリコプターと搭乗隊員が危険に晒されることにあります。適切な規制と航空関係の組織は既に存在しているので、ドローンを消防隊の装備に組み込むことができれば、消火活動に大きな改革が起きるでしょう。

ドローンを活用した迅速な航空消火活動により、何千万ドルもの資産を保護

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