Zenmuse X5S

Zenmuse X5Sは、新しいMicro 4/3センサーを搭載し、ダイナミックレンジは12.8ストップです。SN比とカラー再現性はX5Rをはるかに上回っています。Zenmuse X5Sは、焦点距離が9mm~45mm(35mm判換算で18mm~90mm)の最大8種類の標準M4/3レンズ(ズームレンズ含む)に対応しています。Inspire 2が新しい画像処理システム、CineCore 2.0を採用することにより、Zenmuse X5Sは、Cinema DNGとApple ProRes*向けの5.2k動画を30fpsで、 また H.264を使用して4k動画を60fpsで、H.265を使用して4k動画を30fpsで撮影できるようになりました(H264、H.265とも100Mbpsで撮影)。 2,080万画素のDNG画像を20fpsで撮影することも可能です。Zenmuse X5Sは、プロフェッショナルレベルの空撮の要求に応えられるように設計されています。

*CinemaDNGまたはApple ProResで撮影するには、ライセンスキーの購入が必要な場合があります。


高性能な空撮用ドローンInspire 2

Inspire 1 と比較すると、 Inspire 2は革新的な機構を採用しています。この機構は、CineCore 2.0画像処理システムをカメラから分離し、機体内部に配置しています。センサーと光学システムは取り外しが可能となり、新しいクイック・リリース・コネクターを使用して、簡単に接続することもできます。このようにカメラシステムを設計することで、センサーをプロセッサーの磁気干渉から守ることも可能となりました。さらに、さまざまな軽量カメラを、それぞれの撮影状況に合わせて取り付けられます。新しいM4/3センサーが採用され、レンズ交換できるZenmuse X5Sは、優れた画像処理システムであるCineCore 2.0と連携することで、驚くほど高品質で高解像度の画像を撮影できます。

品質が向上したMicro 4/3センサー

内蔵型マイクロフォーサーズセンサーが改良され、画像品質が著しく向上しています。この2080万画素のセンサーは、画素サイズが3.4μmで、従来のセンサーより細部まで捉えます。ダイナミックレンジは12.8ストップ。SN比と色再現性はX5Rより向上しています。このためカメラは微光下においてもクリアでノイズの少ない画像を撮影することができます。

ダイナミックレンジ

SN比 18%

カラー再現性


さまざまなレンズとの互換性

Zenmuse X5S は、Micro 4/3マウントが採用されているため、焦点距離が9~45mm(35mm判換算で18~90mm)の最大8種類のプロフェッショナル仕様のレンズ*に対応しています。このため、よりクリエイティブな撮影が可能となります。

*一部のレンズではバランシングリングが必要です。今後は、対応レンズを増やす予定です。


ハリウッド映画レベルの映像

CineCore 2.0を使用して、 Zenmuse X5Sは、CinemaDNG 12bit1で5.2k/30fps、Apple ProRes 422 HQで5.2k/30fps、 Apple ProRes 4444 XQ(アルファなし)2で4k/30fpsの最大解像度で動画を録画します。Cinema DNG向けの5.2K動画を4.2Gbpsで撮影し、新たに設計された高速SSDストレージに記録することで、スムーズに撮影できます。CineCore 2.0は、Cinema DNG、Apple ProRes 422 HQ(5.2K、4K)、ProRes 4444XQ(4K)、H.264、H.265を含むさまざまな動画圧縮フォーマットに対応しています。
1 2追加のライセンスが必要です


高速かつ効率的なワークフロー

DJI CINESSDカード(PCIe3.0 NVMe SSD対応)と最適化されたFAT32/exFATファイルシステムにより、Zenmuse X5Sの映像は、DJI CINESSD STATIONカードリーダーを経由して、別のソフトウェアを使うことなく、直接コンピューターに高速で伝送できます。映像はDITスタンダードにも対応しています。CinemaDNGまたはApple ProResは、撮影後のスムーズな編集に便利です。

動作撮影中の静止画撮影

Micro SDカードのみを使用して、2,080万画素の静止画を、 JPEG+DNGを14fpsで撮影できます。DJI CINESSDを使用することにより、最大2,080万画素のDNG画像を20fpsで撮影できます。静止画は、動画の録画中でも中断することなく撮影可能です。

カメラの安定性が向上

Zenmuse X5Sは、高度に最適化された3軸ジンバルです。ジンバルには、ピンポイントで高精度な回転が可能なモーターと専用プロセッサーにより、角度ぶれ範囲は±0.01°となっています。X5Sは、その他の多くのジンバルのように電子スリップリングを使用していません。X5Sは、ケーブル類をジンバル内部に収めることで、より安定したデータ伝送とより優れた耐久性を確保しました。
3個の防振ボールと軽量な防振ボードを使って振動を取り除き、シームレスで滑らかな動画を撮影します。ジンバルによる回転と、滑らかな機体の回転を組み合わせることで、360°回転するカメラワークを可能にします。90mm1のレンズを使用する場合でも、安定した滑らかな映像2を撮影できます。
1 35mm判換算の焦点距離
2 GPSモードでは、露出時間は1/60以上にしてください

遠く離れた場所からのカメラとフォーカス操作

機体と離れた場所からでも、フォーカス、絞り、フォーマットを含むすべてのカメラ設定を変更可能で、DJI GO 4 アプリで操作できます。DJI GO 4 アプリと別売のDJI Focusでフォーカスも高精度で行えます。伝送距離の範囲であれば、遠隔で操作できるので便利です。DJI Focusを使用すると、Lightbridge技術により、ケーブルやモーターを別途用意することなく、4km*先までワイヤレスでフォーカスの操作が可能です。
*障害物、電波干渉がない場合。