Zenmuse L2

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Zenmuse L2は、フレームベースのLiDAR、独自開発の高精度IMUシステム、4/3型CMOS RGBマッピング カメラを一つに統合し、信頼性の高い地形データを取得できる、より高精度で高効率なDJI 飛行プラットフォームです。
DJI Terraと併用すると、3Dデータ収集や高精度の後処理を実現するターンキーソリューションとなります。

高精度
垂直精度:4 cm
水平精度:5 cm [1]

並外れた効率性
一回の飛行で2.5 km2をカバー [2]

優れた透過性
より小さいレーザースポットサイズ、より高い点群密度

検知範囲 [3]
250 m @反射率10%、100 klx
450 m @反射率50%、0 klx

5リターン

ターンキー ソリューション [4]

点群ライブビュー

DJI Terra上で ワンクリック一括処理

統合された
LiDARソリューション

パワフルなハードウェア性能により、L2では、検知範囲がさらに広がり、点群情報をより早く取得でき、複雑な対象物でも高い精度でスキャンできます。動作中、ユーザーは現場で点群モデルのプレビュー、再生、処理を行うことができます。
また、DJI Terraは、タスク品質レポートを生成でき、シンプルなワンストップソリューションを提供し、業務全体の効率を高めます。これにより、一つの環境で後処理を行え、高精度の点群データを取得することができます。

高レベルの精度
GNSSと独自開発の高精度IMUを組み合わせ、今回、垂直精度4cm、水平精度5cmという高精度のソリューションを実現しています [1]。

並外れた効率性
電源を入れるとすぐに業務を開始でき、一度の飛行で2.5 km2 のエリアから地形データとRGBデータの両方を収集することができます [2]。

直感的な操作
Matrice 350 RTKとDJI Terraを連携し、L2は、シンプルな操作性で手軽に運用できるターンキーソリューションを実現しています。

フレームベースのLiDAR

検知範囲30%向上 [5]

L2は、250 m(反射率10%、100 klx)[3]と450 m(反射率50%、0 klx)[3]の範囲で検知できます。現在、標準動作高度は150 mまで伸び、業務の安全性と効率性が著しく向上しています。

より小さいレーザースポットサイズ、より高い点群密度

スポットサイズは4×12 cm @100 mと前モデルL1の5分の1のサイズまで小さくなり、より小さな対象物を検知し、詳細な情報を取得することができます。また、高い植生密度の環境でも透過して、より正確な数値標高モデル (DEM)を生成することも可能です。

5リターン対応

高密度植生エリアでは、L2は、葉の下まで透過し、より多くのグラウンドポイントを捉えることができます。

実効点群率:240,000点/秒

シングルリターンモードと複数リターンモードの両方で、L2は、最大点群放射率240,000点/秒を達成し、より多くの点群データを一定時間内に取得することができます。

2種類のスキャンモード

L2は2種類のスキャンモードに対応し、各ユーザーのタスク要求に応じることのできる柔軟性を実現しています。反復スキャンモードでは、L2のLiDARは高精度のマッピング要件を満たしながら、均一で高精度の点群を実現しています。非反復スキャンモードでは、より深部までの透過性を提供し、より多くの構造情報を取得可能。送電線点検、森林調査などのシナリオに最適です。

フレームベース設計

フレームベース設計により、最大100%の有効点群を生成します。3軸ジンバルと共に使用することで、調査シナリオの可能性がさらに広がります。

高精度IMUシステム

向上した精度

独自開発の高精度IMUシステムは、ドローンのRTK測位システムと組み合わせて、後処理中にデータを統合でき、L2は高精度の絶対位置情報、速度情報、姿勢情報にアクセスすることができます。加えて、IMUシステムは環境適応性が強化され、L2の運用信頼性や精度も向上しています。

方位精度(ヨー)[6]
リアルタイム:0.2°、後処理:0.05°

姿勢精度(ピッチ/ロール)[6]
リアルタイム:0.05°、後処理:0.025°

ウォーミングアップ不要のIMU

IMUシステムの性能が大幅に向上し、電源を入れるとすぐに使用できます。さらに、RTKがFIX状態になると、直ちに連携ドローンは業務を開始でき、現場での運用向けに最適化されています。

RGBマッピングカメラ

4/3型 CMOS、メカニカルシャッター

ピクセルサイズが3.3 μmと大きくなり、有効画素も20 MPに到達。これにより、全体の映像性能が大幅に向上し、より細部まで豊かで、現実に忠実な色合いの点群を表示することができます。写真撮影の最小間隔は、0.7秒まで高速化しています。マッピングカメラのシャッター寿命は最大20万回で、運用コストが大幅に低減されています。点群データ収集が必要ない場合でも、RGBカメラで写真や動画を撮影したり、可視光マッピング用に画像を収集することもできます。

最適化された運用体験

多様な種類の
飛行ルート

ウェイポイント、エリア、飛行帯の3種類のルートに対応し、さまざまな環境で測量ミッションを対応できます。

点群ライブビュー

運用中、DJI Pilot 2は、RGB、点群、点群/RGBの2画面表示の3種類の表示モードに対応し、より直感的な方法で業務を遂行することができます。RNGのアクティベーション(レーザー距離計)をオンにすると、LiDARモジュールとFOVの中心にある対象物の間の距離情報にアクセスでき、飛行安全性が向上します。また、反射率、高さ、距離、RGBのリアルタイム点群カラーコーディングに対応しています。

点群モデルの再生とマージ

オペレーション後は、直接、アルバムの中で3D点群モデル [7]を表示することができます。複数回の飛行より作成した3D点群モデルはマージでき、現場で、オペレーションの品質を判断することができます。

タスク品質レポートの自動生成

点群データを収集後、DJI Pilot 2アプリはタスク品質レポートを自動生成します。[8]
これにより、現場でオペレーションの結果をリアルタイムで確認できるため、
問題があった場合には素早く対応でき、不安のないフィールドワークを実現しています。

PPKソリューション

複雑なオペレーション環境では、干渉、映像伝送の接続切断などの問題により発生するRTKデータの消失を事前に避けるために、RTKベースステーションをセットアップできます。オペレーション後、オリジナルのファイルをDJITerraにインポートし、PPK(後処理キネマティック)プロセスを使用して、高精度のモデルを再構築します。

DJI Terra上でワンクリック一括処理

DJI Terraに点群データをインポートすると、効率的で信頼度の高いワンストップ後処理を実現します。点群の軌跡計算と精度の最適化後、一回クリックするだけで、標準フォーマットの3D点群モデルを生成します。DJI Terraでグラウンドポイントの種類を分類後、DEMデータを出力できます。[精度コントロール/チェック]機能を使用して、点群の品質を分析できます。

適用シナリオ

DJI Enterpriseの飛行プラットフォーム、DJI Terra、Zenmuse L2の連携により、土地測量、マッピング、電力管理、森林管理、インフラ管理などのシナリオに適用できます。

  • 1. DJIのラボ環境にて、以下の条件下で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、電源をオン。DJI Pilot 2のエリアルートを使用し、飛行ルートを計画。(IMUのキャリブレーションが有効) RTKがFIX状態で、反復スキャンを使用。相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ-90°、飛行ルートの各直線部は1500 m以下に設定。このフィールドには、明確な角度の特徴を持つオブジェクトが含まれており、拡散反射モデルに準拠した、露出した硬質地盤上のチェック ポイントが使用されていました。点群精度 最適化を有効にして、DJI Terraは後処理に使用されました。点群精度 最適化が無効の状態で同じ条件下で測定した場合、垂直精度は4 cmで、水平精度は8 cmです。
  • 2. 以下の条件で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTK上に取り付け、飛行速度15 m/s、飛行高度150 m、サイドラップ率20%、IMUキャリブレーション有効、標高最適化 オフ、地形フォロー オフ。
  • 3. 提示されているデータは代表値です。レーザー光線の直径より大きいサイズの平面対象物に対して直角に入射し、大気の可視性が23 kmの環境で測定。低照度環境ではレーザー光線は最適な検知範囲を確保できます。レーザー光線が2つ以上の対象物に当たった場合は、レーザーの総伝送電力はそれぞれに分散されるので到達可能範囲は短くなります。最大検知範囲は500 mです。
  • 4. 電源をオンにした後、IMUのウォーミングアップは不要です。しかし、飛行して作業を開始する前に、ユーザーはドローンのRTKがFIXの状態になるまで待つ必要があります。
  • 5. 前モデルZenmuse L1との比較で計算しています。
  • 6. DJIのラボ環境にて、以下の条件下で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、電源をオン。DJI Pilot 2のエリアルートを使用し、飛行ルートを計画。(IMUのキャリブレーションが有効) RTKはFIX状態。相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ-90°、飛行ルートの各直線部は1500 m以下に設定。
  • 7. 3Dモデルは、スパース表現に基づいて処理されています。
  • 8. ウェイポイント、エリア、飛行帯のタスク品質レポートの生成にのみ対応しています。

スペック

一般

製品名 Zenmuse L2
サイズ 155×128×176 mm(長さ×幅×高さ)
重量 905±5 g
電力 28 W(標準) 58 W(最大)
IP等級 IP54
対応する機体 Matrice 300 RTK(DJI RC Plusが必要) Matrice 350 RTK
保管環境温度 -20℃~60℃
一般動作環境温度 -20℃~50℃

システム性能

検知範囲 450 m @反射率50%、0 klx
250m @反射率10%、100 klx
標準的なデータとなります。レーザー光線の直径より大きいサイズの平面対象物に対して直角に入射し、大気の可視性が23 kmの環境で測定。低照度環境では、レーザー光線は最適な検知範囲を確保できます。レーザー光線が2つ以上の対象物に当たった場合は、レーザーの総伝送電力はそれぞれに分散されるので到達可能範囲は短くなります。最大検知範囲は500 mです。
点群率 シングルリターン:最大240,000点/秒
マルチリターン:最大1,200,000点/秒
システム精度 水平:5 cm @150 m
垂直:4 cm @150 m
DJIのラボ環境にて、以下の条件下で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、電源をオン。DJI Pilot 2のエリアルートを使用し、飛行ルートを計画。(IMUのキャリブレーションが有効) RTKがFIX状態で、反復スキャン方式を使用。相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ-90°、飛行ルートの各直線部は1500 m以下に設定。このフィールドには、明確な角度の特徴を持つオブジェクトが含まれており、拡散反射モデルに準拠した、露出した硬質地盤上のチェック ポイントが使用されていました。点群精度 最適化を有効にして、DJI Terraは後処理に使用されました。点群精度 最適化が無効の状態で同じ条件下で測定した場合、垂直精度は4 cmで、水平精度は8 cmです。
リアルタイム点群カラーコーディング 反射率着色; 高低差着色; 距離着色、RGB

LiDAR

測距精度 (RMS 1σ) 2 cm @ 150 m
150 m離れた反射率80%の対象物を使用して、25℃の環境温度での測定値です。実際の環境は試験環境と異なることがあります。上記の数値はあくまでも参考値です。
対応最大リターン 5
スキャンモード 非反復スキャンパターン、反復スキャンパターン
FOV 反復スキャンパターン:水平 70°、垂直 3°
非反復スキャンパターン:水平 70°、垂直 75°
最小検知範囲 3 m
レーザービーム発散角 水平 0.2 mrad、垂直 0.6 mrad
半値全幅 (FWHM) の条件で測定。0.6 mradは、距離が100 m増加するごとにレーザービームの直径が6 cm拡大することを意味します。
レーザー波長 905 nm
レーザースポット サイズ 水平 4 cm、垂直 12 cm @ 100 m (FWHM)
レーザーパルス放射周波数 240 kHz
レーザーの安全性 クラス1(IEC 60825-1:2014)
被ばく放出限界 (AEL) 233.59 nJ
参考絞り 有効絞り:23.85 mm(円形と同等)
5ナノ秒以内での最大レーザーパルス放射出力 46.718 W

慣性航法システム

IMU更新頻度 200 Hz
加速度計の範囲 ±6 g
角速度計の範囲 ±300 dps
方位精度(ヨー) (RMS 1σ) リアルタイム:0.2°、後処理:0.05°
DJIのラボ環境にて、以下の条件下で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、電源をオン。DJI Pilot 2のエリアルートを使用し、飛行ルートを計画。(IMUのキャリブレーションが有効) RTKはFIX状態。相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ-90°、飛行ルートの各直線部は1500 m以下に設定。
姿勢精度(ピッチ/ロール) (RMS 1σ) リアルタイム:0.05°、後処理:0.025°
DJIのラボ環境にて、以下の条件下で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、電源をオン。DJI Pilot 2のエリアルートを使用し、飛行ルートを計画。(IMUのキャリブレーションが有効) RTKはFIX状態。相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ-90°、飛行ルートの各直線部は1500 m以下に設定。
水平位置精度 RTK FIX:1 cm + 1 ppm
RTK測位精度 RTK FIX:1.5 cm + 1 ppm

RGBマッピングカメラ

センサー 4/3型CMOS、有効画素数:20 MP
レンズ FOV:84° 焦点距離:24 mm(35mm判換算)/ 絞り:f/2.8〜f/11/ 焦点:1 m 〜 ∞(オートフォーカス時)
シャッター速度 メカニカルシャッター:2〜1/2000秒/ 電子シャッター:2〜1/8000秒
シャッター寿命 200000
画像サイズ 5280×3956 (4:3)
静止画モード シングル撮影:20 MP
タイマー撮影:20 MP
JPEG タイマー間隔:0.7/1/2/3/5/7/10/15/20/30/60秒
RAW/JPEG + RAW タイマー間隔:2/3/5/7/10/15/20/30/60秒
動画コーデック&解像度 H.264/ 4K:3840×2160@30fps/ フルHD:1920×1080 @30fps
ISO 動画:100〜6400/ 写真:100~6400
動画ビットレート 4K:85Mbps/ フルHD:30 Mbps
対応ファイルシステム exFAT
静止画フォーマット JPEG/DNG(RAW)
動画フォーマット MP4 (MPEG-4 AVC/H.264)

ジンバル

安定化システム 3軸(チルト、ロール、パン)
角度ぶれ範囲 0.01°
取り付け DJI SKYPORT (着脱式)
機械的可動範囲 チルト:-143° 〜 +43/ パン:±105°/ * 構造的な限界を意味します。操作可能範囲ではありません。
操作可能範囲 チルト:-120°〜+30° パン:±90°
オペレーションモード フォロー/フリー/再センタリング

データストレージ

Rawデータストレージ 写真/IMU/点群/GNSS/キャリブレーションファイル
点群データストレージ リアルタイムのモデリングデータストレージ
対応microSDカード microSD:連続書込速度50 MB/s以上かつUHS-I スピードクラス3以上、最大容量:256 GB 推奨microSDカードを使用してください。
推奨microSDカード Lexar 1066x 64GB U3 A2 V30 microSDXC/ Lexar 1066x 128GB U3 A2 V30 microSDXC/ Kingston Canvas Go! Plus 128GB U3 A2 V30 microSDXC/ Lexar 1066x 64GB V30 A2 microSDXC

後処理

対応ソフトウェア DJI Terra
データフォーマット DJI Terraは、以下の形式の点群モデルのエクスポートに対応。 PNTS/LAS/PLY/PCD/S3MB

FAQ

システム性能

Zenmuse L2の保護等級を教えてください。 Zenmuse L2は、制御されたラボ環境下で、IEC60529基準における保護等級IP54等級を達成しています。最高レベルの保護性能を確保するために、以下の事項を確認してください。:
• 取り付ける前に、ジンバルのインターフェースや表面が、乾いた状態であることを確認してください。
• 使用前に、ジンバルがドローンにしっかりと装着されており、またSDカードの保護カバーがきれいで、異物が付着しておらず、閉じていることを確認してください。
• SDカードの保護カバーを開ける前に、ドローンの表面を拭いて清潔な状態にしてください。
通常のデバイスの使用や摩耗により、保護レベルは、時間の経過とともに低下していきます。
Zenmuse L2はどの機体と互換性がありますか? どのジンバル インターフェースに取り付けることができますか? Zenmuse L2は、Matrice 350 RTKやMatrice 300 RTKと互換性があり、また送信機DJI RC Plusにも対応しています。使用前に、機体および送信機の両方のファームウェアを、最新版に更新してください。マッピング精度を確保するため、必ずL2をシングル下方ジンバルコネクターに取り付け、ケーブルを(機体に対面した状態で)右のUSB-Cポートに接続してください。
Zenmuse L2のLiDARの視野角 (FOV) はどのくらいですか? 反復スキャン:水平 70°、垂直 3°
非反復スキャン:水平 70°、垂直 75°
最大Zenmuse L2の最大検知範囲はどのくらいですか? 検知範囲;
250 m @反射率10%、100 klx
450 m @反射率50%、0 klx
推奨動作高度は30〜150 mです。
Zenmuse L2は、何種類のリターンに対応していますか? Zenmuse L2は、5種類のリターンに対応しています。シングルリターン(一番強い反射波)、デュアルリターン、トリプルリターン、クアッドリターン、ペンタリターンに対応しています。
Zenmuse L2の点群率はどのくらいですか? シングルリターン:最大240,000点/秒
マルチリターン:最大1,200,000点/秒
Zenmuse L2には、何種類のスキャンモードがありますか? それぞれ、そのようなシナリオで使用しますか? Zenmuse L2には、非反復スキャン方式と反復スキャン方式の2種類のスキャンモードがあります。
反復スキャン方式では、LiDARはより均一で正確なスキャン結果を得ることができ、高精度マッピングの要件を満たします。
非反復スキャン方式では、より透過性が高く、より多くの構造情報を収集することができ、送電線の点検、森林調査などのシナリオに最適です。
Zenmuse L2のIMU精度は、どの程度ですか? 方位精度(ヨー):リアルタイム:0.2°、後処理 0.05°
姿勢精度(ピッチ/ロール):リアルタイム 0.05°、後処理 0.025°
水平測位精度:1 cm + 1 ppm(RTK FIX時)
垂直測位精度:1.5 cm+1 ppm(RTK FIX時)

方位精度(ヨー)と姿勢精度(ピッチ/ロール)は、DJIのラボ環境にて、以下の条件下で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、電源をオン。DJI Pilot 2のエリアルートを使用し、飛行ルートを計画。(IMUのキャリブレーションが有効) RTKはFIX状態。相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ-90°、飛行ルートの各直線部は1500 m以下に設定。
Zenmuse L2のRGBカメラはどんな場合に使用しますか? 点群データ収集時、RGBカメラはリアルタイムでデータ用のカラー情報を提供し、撮影された写真は2D RGBモデルの再構築に使用されます。点群データを収集する必要がない場合でも、RGBカメラは写真や動画を撮影でき、2Dもしくは3D RGBモデル再構築用に画像を収集することもできます。
Zenmuse L2の測量やマッピング精度は、どの程度ですか? 水平精度:5 cm
垂直精度:4 cm

DJIのラボ環境にて、以下の条件下で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、電源をオン。DJI Pilot 2のエリアルートを使用し、飛行ルートを計画。(IMUのキャリブレーションが有効) RTKがFIX状態で、反復スキャンを使用。相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ-90°、飛行ルートの各直線部は1500 m以下に設定。このフィールドには、明確な角度の特徴を持つオブジェクトが含まれており、拡散反射モデルに準拠した、露出した硬質地盤上のチェック ポイントが使用されていました。点群精度 最適化を有効にして、DJI Terraは後処理に使用されました。点群精度 最適化が無効の状態で同じ条件下で測定した場合、垂直精度は4 cmで、水平精度は8 cmです。
Zenmuse L2のRGBカメラのCMOSセンサーのサイズは、どのくらいですか? また、センサーのピクセルサイズはどのくらいですか? RGBカメラは4/3型CMOSセンサーを搭載し、そのピクセルサイズは3.3 × 3.3 μmです。
Zenmuse L2は、前モデルと比較して、どのような点が改善されていますか? LiDARの性能が向上し、100 m先に対象物などがある場合に、レーザースポットサイズが前モデルZenmuse L1と比較して5分の1のサイズにまで小さくなっています。LiDARの透過性能も大幅に改善され、検知範囲と精度の両方が向上しています。RGBカメラのピクセルサイズは、L1のピクセルサイズ2.4 × 2.4μmと比較すると、約89%大きくなっています。IMU精度は、0.05°(リアルタイム)、0.025°(後処理)まで向上しています。LiDARは、レーザー距離計 (RNG)に対応しています。

フィールドデータの収集

Zenmuse L2の測量およびマッピングの効率性は、どの程度ですか? Zenmuse L2は、一回の飛行で最大2.5 km2の範囲からデータを収集できます。

以下の条件で測定:Zenmuse L2をMatrice 350 RTK上に取り付け、飛行速度15 m/s、飛行高度150 m、サイドラップ率20%、IMUキャリブレーション オン、標高最適化 オフ、地形フォロー オフ。
Zenmuse L2の適用シナリオにはどのようなものがありますか? Zenmuse L2は、地形測量、マッピング、送電線のモデリング、森林管理、工事測量など、幅広いシナリオで使用することができます。
Zenmuse L2では、どのような種類のSDカードが必要ですか? 以下の条件のSDカードを使用できます。連続書込速度50 MB/s以上かつUHS-I スピードクラス3以上、最大容量:256 GB
Lexar 1066x 64GB U3 A2 V30 microSDXC
Lexar 1066x 128GB U3 A2 V30 microSDXC
Kingston Canvas Go! Plus 128GB U3 A2 V30 microSDXC
Lexar 1066x 64GB V30 A2 microSDXC
Zenmuse L2のリアルタイム点群モデリングとは、どのような機能ですか? どのカラーモードに対応していますか? どのようなモデル表示の操作が可能ですか? 元の点群データ収集中、Zenmuse L2は、スパース表現に基づいて処理されたDJI Pilot 2アプリでリアルタイムの点群モデルを生成して表示できます。反射率、高さ、距離、RGBの4種類のカラーモードに対応します。送信機のアルバム中でモデル表示操作をする際、回転、ドラッグ、ズーム、迅速な視点切り替え、ビューの再センタリングを行えます。
Zenmuse L2は、どの種類の飛行タスクに対応していますか? 現在、Zenmuse L2は、ウェイポイント ルート、エリアルート、飛行帯ルートの飛行タスクに対応しています。
飛行タスクを遂行する前に、Zenmuse L2はウォーミングアップする必要がありますか? ウォーミングアップする必要はありません。一度、機体のRTKがFIX状態になると、離陸してオペレーションを開始できます。
オペレーション中、Zenmuse L2のIMUをキャリブレーションする必要がありますか? 収集データの精度を確保するため、IMUキャリブレーションを有効にする必要があります。飛行タスクを実行する前に、IMUキャリブレーションを有効にしてください。マニュアル飛行前に、[キャリブレーション]をタップすると、キャリブレーション操作を手動で行えるようになります。オペレーション中、カウントダウンのプロンプトの表示に従って、手動でIMUキャリブレーションに再度切り替えます。
Zenmuse L2のタスク品質レポートは、どのような用途に使用できますか? Zenmuse L2のタスク品質レポートは、LiDAR、カメラ、IMUモジュールの有効データ時間を記録します。オペレーターは、各モジュールの状態に基づいて、データ収集の有効性を判断できます。
Zenmuse L2のSDカード内には、どのような種類のデータが保存されますか? CLC(カメラ LiDAR キャリブレーション ファイル)
CLI(LiDAR IMU キャリブレーション ファイル)
LDR(LiDARデータ)
RTK(メインアンテナのRTKデータ)
RTL(RTKポールの補正データ)
RTS(補助アンテナのRTKデータ)
RTB(ベースステーション RTCMデータ)
IMU(IMU RAWデータ)
SIG(PPK シグネチャー ファイル)
LDRT(アプリ内での再生用点群ファイル)
RPT(点群品質レポート)
RPOS(リアルタイム POSソリューションデータ)
JPG(飛行中に撮影した写真ファイル)
Zenmuse L2を、Matrice 300 RTKに取り付けた場合とMatrice 350 RTKに取り付けた場合で、精度に差は生じますか? RTKがFIX状態の場合、これらの機体に取り付けたことによる精度の差はありません。
オペレーション中、点群データの再生を行えますか? はい。オペレーターは、現在の点群データ収集の様子をリアルタイム点群表示画面で確認することができ、記録した点群3Dモデルをすぐにプレビューすることもできます。オペレーション完了後、ライブラリ内の点群3Dモデルをダウンロードして確認することができ、複数回の飛行で取得した3D点群モデルのマージなどの操作も実行することができます。

モデルの再生やマージといった操作は、機体とZenmuse L2が接続された状態で実行する必要があります。
3D点群モデルのリアルタイムでのライブビューと再生は、後処理で再構築したモデルと1:1で一致しますか? 1:1では、一致しません。3D点群モデルのライブビューと再生は、スパース表現に基づいて処理されています。点群の数や精度に関しては、DJI Terraで再構築したモデルとは違ってきます。

後処理

Zenmuse L2で収集したデータを使用して、高精度のモデルを構築する方法を教えてください。 DJI Terraを起動し、新規でLiDAR点群タスクを作成します。指示に従って、SDカードからDJI Terraにデータをインポートし、関連した設定を完了します。これにより、高精度モデリングを開始できます。
Zenmuse L2のデータを使用して、DJI Terraで生成できる点群のフォーマットを教えてください。 点群フォーマット:PNTS、LAS、PLY、PCD、S3MB
トラジェクトリー フォーマット:sbet.out、sbet.txt
Zenmuse L2とDJI Terraの組み合わせることで、どのような新しい点群処理機能を実行できますか? 1. グラウンドポイントの分類
2. 数値標高モデル (DEM)の出力
3. 現地の座標系に対応した、新機能[精度コントロール/チェック]で、測量やマッピングの精度を確保
4. より薄く、より一致するように、飛行ストリップ(コース)間の点群の厚みを最適化
5. より包括的な点群品質レポート
DJI Terraでの反射率の値は、どのように理解すればいいですか? 反射率の範囲は、0~255の値で、そのうち、0~150はランバート反射での0~100%の反射率に対応しています。151~255は全反射に対応します。

反射率の値は、地上オブジェクトの表面地形、照度条件、入射角といった複数の要因が関係し、絶対反射率と厳密に対応させることはできません。