ブログ

厳冬期におけるドローン飛行実証

AIRSTAGEでは、寒さ厳しい北海道の冬期におけるドローン(無人航空機)の利活用に対する実証を行いました。
場所は旭川市に近い東川町にある北海道最高峰となる標高2,291mの旭岳で実施。

今回はDJI社製 産業用ドローンMatrice 30シリーズから「M30T」を使用。
こちらの機体はRGB(可視光)カメラの他にサーマル(赤外線)カメラ、ズームカメラ、レーザー距離計を搭載しており、1台でマルチに活躍してくれるドローンになります。
M30T(帯広店展示)
M30T(帯広店展示)

飛行の実証は、旭岳ロープウェイに乗り中腹から山頂にかけた一面、深い雪に覆われ
氷点下の気温で風が吹く、ドローンの飛行には厳しい環境の中でバッテリーの消費状態や機体の姿勢、ホバリングの安定性。 また、操縦者からの機体の視認性や機体外装などにおける凍結発生の確認など多岐の確認項目を設定し行われました。
 
北海道以外の冬場でも、-10℃以下での気温帯で飛行させる場面があると思いますが、
当日は、気温-20℃付近まで下がり、まさしく機体・機体バッテリー・送信機の動作動作にとっては過酷な環境状況とも言えるかと思います。

    Matrice 30T機体のバッテリーは、自己発熱機能が備わっているため、離陸前にバッテリーの温度を上昇させてから飛行させることが可能となっており、寒さによる低電圧に対する挙動も安心して使用できるのかという確認も行うことができました。

    機体には複数のカメラ機能が搭載されており、捜索救助、狩猟、外壁調査などでの活用などが想定されております。

送信機画面は赤外線とズームカメラ映像の2画面表示が可能で、通常のRGBカメラでは見えにくい飛行環境でも熱探査により対象物を探し、ズームカメラでよりはっきりと確認するといった運用ができます。


・要救助者を捜索する


・地獄谷噴気孔を点検する


  ※通常旭岳ではドローンの飛行は禁止されており、特別に許可を取って飛行・撮影しています。


実際に厳しい環境における飛行を実施することを想定しても、
なかなか運用のノウハウを構築していくことは非常に大変ですが、AIRSTAGEでは
より多くの方々。そして現場でドローンの普及が進み活用をしていくことができるよう取り組んでまいります。

HTB北海道ニュース様にてYoutubeサイトでご紹介されております
下記のURLより是非動画もご覧ください。

冬の災害救助にドローン活用 北海道・旭岳で実証実験 – YouTube

本機体について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
BACK